小1の壁は「制度」で乗り越えられる?
「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学したことで、
保育園時代のような預かり体制や支援が急になくなり、
仕事と育児の両立が難しくなる現象のこと。
学童の預かり時間が短い、
長期休暇の預け先がない、
子どもの自立がまだまだ…など、
特に共働き家庭にとってはリアルな問題です。
でも、実は国や自治体が用意している支援制度をうまく活用すれば、
この「小1の壁」を少しラクに越えることができます。
この記事では、2025年の最新情報をもとに、
働くママが知っておくべき支援制度を詳しく紹介します。
1. 育児・介護休業法の2025年改正ポイント
2025年4月から改正された育児・介護休業法では、働くパパママにとって嬉しい内容が追加されました。
- 小学校3年生修了まで、時短勤務(6時間/日など)が可能に
- 子の看護休暇が時間単位で取得可能
- 企業が育児制度の周知・取得確認を行う義務
つまり、「時短が取れない会社だった…」という人も、
会社が制度をちゃんと説明しなければならなくなったということ。
自分から「使いたい」と言い出しにくい制度も、制度として開示されることで、使いやすくなります。
2. ファミリー・サポート・センター

「お迎え間に合わない!」「学校から家までの下校が心配…」
そんなときに便利なのが、地域の人が支援してくれる制度=ファミサポ。
内容は地域によって異なりますが、
主に以下のようなサポートが受けられます。
- 学童や学校への送迎
- 短時間の預かり(仕事・用事・急なトラブル時)
- 病児明けのお世話(元気だけど登園NGな日など)
事前に登録と面談が必要なので、早めの準備がおすすめです。
3. 放課後児童クラブ(学童保育)の最新事情
小学校終了後の定番預かりサービス。
従来は「小3まで」が一般的でしたが、今は小6まで対応する自治体も増えています。
さらに、地域によっては以下のようなサポートも:
- 19時までの延長保育
- おやつ・簡単な夕飯の提供
- 夏休み中のお弁当不要制度
共働き家庭にとって、利用条件・費用・定員はかなり差があるので、
早めに自治体の学童情報を確認しておきましょう。
4. 病児・病後児保育サービス
子どもが急に熱を出して仕事を休む…そんなとき頼れるのが病児保育です。
- 熱・咳などで保育園NGの子どもを預かってくれる施設
- 自宅に看護師が来てくれる「訪問型」もあり
- 1日2,000円〜3,000円程度(補助あり)
自治体が提携しているところを優先的に利用できる場合が多く、
事前登録が必要なケースもあるため、年度初めにチェックしておくのがおすすめです。
5. ひとり親家庭向け支援制度
ひとり親家庭には、以下のような支援制度があります:
- 児童扶養手当(収入に応じて支給)
- 高等職業訓練促進給付金(資格取得の支援)
- 就学援助制度(学用品費や給食費の補助)
特に「資格を取り直して働きたい」というママには、
看護師・介護福祉士・保育士などの資格取得を支援してくれる制度もあります。
6. 制度を使いこなすためのコツ
- まずは自治体の子育て支援ページを定期チェック
- 使える制度は地域・家庭状況によって違うため、自分に合うものをピックアップ
- わからないことは子育て支援窓口やママ友ネットワークに相談
気になる方は一度窓口で相談してみるといいとおもいます。
まとめ:制度を知れば、心が少しラクになる
小1の壁は、親の気合いだけで越えるのは本当に大変。
でも、公的な支援制度という“頼れる仕組み”を知っておくだけで、
「やれるかも」と思える余裕が生まれます。
ぜひ、自分に合った制度を見つけて、
“ひとりで抱え込まない育児”を選んでいきましょう。